プリンセス・クルーズが2013年に日本発着定期クルーズを開始してから、今年で10周年の節目を迎えた。それ以前にも日本発着の定期クルーズを運航した外国客船はあるが、ここまで長く継続し、日本市場にリーズナブルなクルーズを定着させたのは、やはりプリンセス・クルーズだ。 同社の日本発着クルーズで、就航2年目から配船されている客船が、ダイヤモンド・プリンセス。外国客船の日本発着定期クルーズで、長く配船されている同船はどんな船か。今年実施された日本発着クルーズに乗船し、取材した船内と洋上体験をレポートする。 日本生まれの客船らしい設備とサービスダイヤモンド・プリンセスは三菱重工長崎造船所で建造された、日本生まれの外国客船だ。乗客定員は2706名(最小)、従業員数は1100名で、船の大きさ(容積)を示す総トン数は11万6000トン。日本で運航するクルーズ客船の中では大きいサイズだが、現時点の世界最大のク