昨今の日本のSNSを騒がせているいわゆる「人文系」の騒動をはじめとしたネット上のいがみ合いについてタイムリーかつ示唆的ともいえる表題のNBER論文が上がっている(ungated版)。論文の原題は「Justifying Dissent」で、著者はLeonardo Bursztyn(シカゴ大)、Georgy Egorov(ノースウエスタン大)、Ingar K. Haaland(ベルゲン大)、Aakaash Rao(ハーバード大)、Christopher Roth(ケルン大)。 以下はその要旨。 Dissent plays an important role in any society, but dissenters are often silenced through social sanctions. Beyond their persuasive effects, rationales