(2018年1月17日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年11ヶ月) *ジジの思惑 おママはよくロッキングチェアで居眠りをします。特に昼食後のまどろみには打って付けです。丁度隣の部屋のテレビが見えたりするので、眠くない時もそれに座っています。 長年ロッキングチェアはおママの作業机のある部屋にあります。その入口付近が定位置となっておりました。 「 揺り椅子」 ジジはこれをそう呼びます。そして、ジジのお気に入りでもあります。普通の椅子より腰や背中がゆったりするらしい…。本音を言えば、昼下がりには楽な姿勢で本を読んで、自然にうとうとしたい。 しかし、ロッキングチェアの定位置は本を読むのには暗いのです。 そこで、日曜日にジジは意を決しておママに言いました。 「揺り椅子の場所を移していいかな?」 「なんで?」 「電気の下の明るい所に移したら本を読む時にも良いよ。」 「ふう〜ん。別に良いわよ。」