日本では食パンの端っこの部分を「パンの耳」と当たり前のように言いますよね。筆者は常々、「なぜ耳なんだろう?」と思っていました。 この「パンの耳」という言葉はどうやって生まれたのか、他の国はどんな風に言われているのか? 今回はその謎について、言語学者である筑波大学の今井新悟先生にお話を聞いてみました! なぜ「パンの耳」と呼ばれるのか ――日本では「食パンの端」のことを「パンの耳」というのは何故なのでしょうか? 今井新悟先生(以降、今井)「今回の『パンの耳』は、典型的な比喩の『メタファー』になります。耳は『人間の顔の端』なので、その位置関係が『パンの端』に近いので、『パンの耳』というようになったようです。 筑波大学で作っている「コーパス」(テキストや発話を大規模に集めてデータベース化した言語資料)で探してみると、『耳』に関連する項目には以下の方なものが出てきます。 『本の(ページの)耳』『せん
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