voiceさんのおっしゃるとおり、脳の血管系は内頚動脈系によって養われる前3分の2位の部分と椎骨脳底動脈系で養われる脳幹・小脳・後頭葉の部分があり、内頚動脈と後大脳動脈(脳底動脈の終末部分)は、後交通動脈という動脈で連絡があります。しかし、この後交通動脈の太さは生まれつき個人差が大きく、非常に発達している人からほとんど血流のない人まで様々です。従って、その発達が悪い人では、両側の頚動脈の血流が途絶えると椎骨動脈系からの血流がこなくなってしまい、高度の虚血に陥ります。また、後交通動脈の発達が良すぎる場合にも、脳底動脈からの後大脳動脈の起始部が細くて、後大脳動脈が後交通動脈を介して内頚動脈系から養われていることがあります。この場合には、前者よりも更に脳の広い範囲が虚血に陥ることになります。 また、生まれつきの血管奇形(脳動静脈奇形など)や、脳動脈瘤がある人、もやもや病という内頚動脈などの太い血