「サラダ感覚」とは、いったいどんな感覚だろうか。 恐らくそれは「サラダのような感覚」である。 言い換えると、サラダではないがまるでサラダのような感覚ということになるだろう。 ということは、サラダは感覚の一種だということだ。 つまり、サラダとは概念なのだ。 (text by 工藤考浩) サラダ=生野菜ではない まずはこのサラダをご覧いただきたい。 厚切りベーコンのシーザーサラダと書かれている。 表示の通り、厚くカットされたベーコンが入っていて、しっかりと食べ応えのあるサラダだった。 しかし、サラダという割には、野菜の分量がとても少ない。 ブロッコリと申し訳程度のレタスが入っているくらいで、メインはマカロニだ。 同じように、スパゲッティーサラダなど、サラダと呼ばれる食べ物の中にも、野菜をさほど含んでいないものが多く存在する。 一般的に「サラダ」という言葉から感じるのは、生野菜であるが、実際のと