世界的なDXの広がりの中で、日本の製造業もイノベーションへの道を模索しているが、いま一つ成果が得られないと悩む企業も多い。各企業が解決すべき課題とも言えるが、その要因の根本が産業構造にもあるのであれば、大局的に見ていく必要がある。 そこで「データのじかん」主筆であり、ウイングアーク1stのエヴァンジェリストとしてIoT、AIなどデジタル化による産業構造転換に関する調査研究、政策提言、情報発信などを行う大川真史による新シリーズをスタート。 産業構造というマクロと、中小・個人製造業のケーススタディーというミクロの両視点から、日本企業のDXの道筋を描いていく。シリーズの初回は、同シリーズの全体像を見渡すために、産業構造の転換と課題、そして目指すべき方向について大川に聞いた。 今起こりつつある巨大な変化の正体──大川さんは、IT企業を経て、前職の三菱総合研究所でも製造業をメインにコンサルタントとし