◇アルツハイマー病の76歳、ハンドル放さない--事故起こし、息子が説得 「そんな規則は、ありません」。05年4月、横浜市の神奈川県警保土ケ谷警察署員は言い放った。同市の門奈ミサ子さん(71)は、夫・久生さん(76)の自動車運転免許の取り消しができないか、相談にきていた。久生さんは認知症。医師の忠告を聞かずに運転を続け、既に事故を起こしていた。 「また事故を起こして、人が死んでもいいんですか」。ミサ子さんは食い下がったが、署員の対応は変わらなかった。 * 久生さんがアルツハイマー病の認知症と診断されたのは、04年12月。「野菜の名前を三つあげて」という問いに、一つも答えられなかった。医師は「車(の運転)は近場でもだめです。慣れている道路でも、変わったことがあると判断ができなくなります」と告げた。 それでも久生さんはハンドルを手放さなかった。「おれはおかしくない。車は死んでもやめない」と言い張
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く