群馬県伊香保町(現渋川市)で34年前、無免許で酒酔い運転し一家5人に重軽傷を負わせたとして業務上過失傷害と道交法違反の罪に問われた住所不定、無職、青柳秀二被告(78)に対し、千葉地裁は9日、懲役2年6月(求刑・懲役3年)の実刑判決を言い渡した。青柳被告は事故翌年の1979年に在宅起訴されたが、裁判所の呼び出しに応じず33年間逃走。今年に入り、千葉地検が身柄を拘束していた。 青柳被告は法廷で「体調が悪く、刑務所に入ったら死んでしまうと思った」と供述。だが丹羽敏彦裁判長は「逃走中も無免許運転を繰り返し、情状も極めて悪い」と指弾した。【黒川晋史】