親が育てられない子どもを匿名で受け入れる全国唯一の施設として、熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が2007年5月に開設した「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)に、08年度の1年間に預けられた子どもの数は計25人だったことが25日、分かった。設置を許可した熊本市が同日午後、発表する。 運用を開始した07年度(約11カ月)は17人が預けられており、2年目はこれを8人上回った。何らかの理由で子どもを育てられない親が増えていることを示した。 25人の内訳は新生児(生後1カ月未満)21人、乳児(同1年未満)3人、幼児(同1年以上)1人。性別は男13人、女12人。健康状態が良好な子どもは23人で、2人は医師の手当てが必要だった。 母親の年齢は10代2人、20代14人、30代4人、40代2人、不明3人。親の居住地が判明したのは22人で、内訳は関東8人、中部3人、近畿3人、九州8人で、熊本県の