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ブックマーク / lleedd.com (26)

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 初めてのルーブル

    ルーブル美術館という世界で最も有名な美術館に、初めて行ってきました。何度かパリには来ているのですが、「丸3日はかかる」とか「人類の至宝」とか、そんな重たい言葉に気後れして、何となく見送ってきたのです。今回、仕事でパリにひと月滞在する機会ができたので、ふらりと行ってみました。 で、一番感動したのは、いまさらですが、写真の「サモトラケのニケ」。撮影が許可されている美術館での楽しみのひとつは、彫刻の写真を撮る事です。絵画は、自分で撮るより遥かに再現性の高い写真が出回っているので、あらためて自分で撮る意味を感じないのですが、彫刻は自分で動き回って、自分が一番快感を感じるアングルを記録する事ができます。ニケはどこから撮影しても絵になるのですが、私の萌えアングルは後ろ姿でした。 この彫像がなんでこんなにかっこいいのかと言えば、それはもう、首やら手やらをもぎ取ってくれた偶然のすばらしさにつきます。人の体

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    ks1234_1234 2011/09/23
    プロがみてもいいものなのかー。というか,プロだからこそ感じ取れる本当のすごさとかもあるのかな。なんにせよ。せっかく一般公開されてるのだから,1度は旅行にいってみたい。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 手を描いてみましょう

    先日twitterでこんなことをつぶやきました。 手をうまく描くコツは、丸い板に五の指が生えている物として描くのではなく、手首から5方向に分かれている長い指があって、最初の関節までは肉が間を埋めているものとして描く事だ。(Feb 10, 1:00am) これに対し、「ほんとだ。生まれて初めて手が描けた気がする」というコメント付きで、米国在住の木田泰夫( @kidayasuo )さんが描いて、公開してくれたのが上のスケッチです。右の絵は「丸い板に五の指」として描かれていますが、左は「手首から5方向に分かれている長い指の間を埋める」ように描かれています。左の絵の方がずっと手らしく見えますね。 木田さんは、「ことえり」をはじめとするアップルの日語環境の開発責任者であリ、アップルを代表する技術者の一人です。おそらく絵を描くことに慣れてはいらっしゃらないと思うのですが、即興で、実に飲み込みの良

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    ks1234_1234 2011/02/18
    「私たちは、しばしば「見たままに描く」ことにこだわります」ああ、それ小学校教育が悪いのかも。「見たまま描け、感じたまま文にせよ」。んなわけない。カメラですら画角で撮れる結果は違う。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 佐藤卓さんの「おいしい牛乳」

    「『おいしい牛乳』のパッケージは完璧なデザインである。清潔感と俗っぽさのバランスといい、売り場での存在感といい、これほど完璧なデザインは滅多にないと心から思う。しかし私にとっては最低のデザインでもある。なぜなら、私はここから何のインスピレーションも得ることができないのだ。」 この「おいしい牛乳」のパッケージ・デザイン評を私は、公開のトークショーの場で、佐藤卓さんに直接言ってしまいました。尊敬を込めての発言なのですが、発言してから「最低」はいい過ぎだったかもとちょっと後悔しました。しかし、卓さんは大笑いしながら答えてくれました。 「いやいや最高の褒め言葉じゃないですか、うれしいですねぇ。」 もちろん褒め言葉でした。店頭に並んだ時のリズム、明解な色調、ネーミングの新鮮さとロゴの堂々とした感じ。清潔感と端正さがありながら、適度に大衆的。そのうえ、商品パッケージとして必要な情報を全部詰め込んで、な

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    ks1234_1234 2010/11/30
    「『おいしい牛乳』のパッケージは完璧なデザインである。清潔感と俗っぽさのバランスといい、売り場での存在感といい、これほど完璧なデザインは滅多にないと心から思う。」それとクリエイターとしての別の意見。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » あらためてSuicaの話でもしようか その2

    前回に続いて、SUICA改札機の裏話的開発ストーリーです。 実験は田町の臨時改札口で行うことになりました。二日間の実験でしたが、準備には2ヶ月以上を費やしました。実験なんだから、うまくいかなければやり直せば良いと思うかもしれませんが、実際には、ある程度以上の規模の実験はコストも手間もかかるので、ワンチャンスになることも少なくありません。そう思って、周到に準備することは重要です。 被験者となってくれる人たちに、何時間もつき合わせることはできないので、ひとりづつ約束をとりつけ時間と人数を調整する必要もあるし、記録装置のセッティング、分単位のタイムテーブル、人員の配置とその人たちに配布するマニュアル、その場で実験内容を変更できる実験機の設計と準備など、意外に複雑で大きなイベントになります。 実験では驚くような光景がたくさん見られました。今では考えられないことですが、カードを縦に当てる人、アンテナ

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    ks1234_1234 2010/11/25
    人間工学デサイン、に入るのかな? たしかに改良されたあとのSuicaは便利だし、つっかかる人は減った。さて、名古屋Manacaはどうなるだろう。なんかポスターのデキがひどいのよ…
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 愛のインボリュート・ギア

    歯車というと、多くの人は三角のとんがりを円周に沿って刻み付けた、いわゆるギザギザの円を思い浮かべるでしょう。しかし実を言うと、私たちの身の回りによく使われている歯車のほとんどはそうなっていない。歯車を三角の歯で作ると、ちょっとした不都合があるのです。 二つの歯車のお互いの歯が三角だとしましょう。まっすぐ向き合っている時は斜面と斜面がぴったり合っているので問題ありません。しかし、歯車が動いて離れて行くときに、その尖った先端が他方の歯の斜面をこすります。歯と歯が出会うときも同じです。少し引っ掻くだけなのですが、時計の歯車のように毎日何百回も出会い続けたり、エンジンのように一分間に何千回も出会う歯車では、お互いに少しずつ削り合って、徐々に大きな損傷になります。 そしていつの間にか隙間ができて、ごつごつと衝突するようになり、ますますお互いを傷つけ合って壊れてしまいます。毎日の小さな衝突が、積もりに

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    ks1234_1234 2010/10/28
    ギアのかみ合いの説明。アニメーションGIFで見ると説得力あるなー かっこいいなー
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 車を自分で運転しなければならなかった時代

    かつて自分がデザインした、Infiniti Q45という車を一応今も所有しています。可哀想に、ほこりをかぶったまま駐車場にじっとしていますが、今朝ふとそれを眺めて、あらためて長い車だなと思いました。人間5人を運ぶのに5メートルもの長さ。それだけで時代を感じさせます。 Googleが自動運転の車を開発している事が話題になっています。注目は「ストリートビューカー」が収集している膨大な地図データを利用するという事。自動運転というとロボットカーレースのようにカメラやセンサーで状況を判断して走る車をイメージしますが、「世界中の道を熟知する車」という新しい方向性が見えてきました。ニュースによると「交通事故と炭素排出を減らし、人々の自由時間を増やすことが、プロジェクトの目標」だそうです。なんだか懐かしい言葉だと思いました。 1950年代から60年代に、様々な科学者や社会学者、市民運動家などから、個人所有

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » ゾンビが不気味なのは、ゾンビが少数派の間だけ

    先日、ジェミノイド(別名コピーロボット)の開発で有名な大阪大学の石黒浩教授とトークショーを行いました。 石黒さんは、メディアのどの写真を見ても黒い服で写っています。「いつも黒を着ていらっしゃるので、私は白にしました」とご挨拶をした所、「服装は他人が最も認識しやすいアイデンティティじゃないですか。それを変えようとする理由がわからん。」といきなりがつん。 “これも私と認めざるをえない”展の一角に設けられた特設会場は大盛況でした。以下に印象に残った石黒さんの言葉を拾ってみます。 人間は自分の事を他人ほど知らないんですよ。 我々と自分の体とのつながりなんて、わずかなものです。呼吸したり歩いたりしていても、体が勝手にやってくれているのを時々確認してるだけじゃないですか。そんなもの機械に置き換えられるに決まってます。 私はロボットを操っていると思ってる。でも思ってるだけで、私も何かに操られてるかもしれ

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    ks1234_1234 2010/10/07
    「コンピュータは信号をクリアにしようとするから莫大な電力を必要とする。脳はノイズをノイズのままで有効に利用するから,あんなに効率がいい。」脳のことは知らんので事実かどうか分からんが、言葉はカッコいい
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 年輪は外側に作られる

    ある教授がぼやいていました。「学生に聞いたら、年輪って内側からできると思ってる人が多いんですよ。ちょっと考えれば分かることなのに。」そう言われて実は内心ドキリとしました。私も随分長い間、年輪は中心からできていくのだと思っていたからです。 確かに内側から作られて行くとしたら、外側の固い幹を押し広げないと大きくなれないので、外側が割れてしまうでしょう。大木の空洞化(ウロ)も、古くなった中心部の死滅によって発生します。そう考えると年輪が外側に加わるというのは納得できるのですが、初めて聞いた時はとても意外でした。子供の頃、キャベツを割るとの中心の方が新鮮だった経験から、幹もそんな風な物と誤解したのかもしれません。実際、キャベツやタマネギの球は幹ではなく葉の塊で、内側から新しい葉ができて行きます。内側の新芽がどんどん外の葉を押し広げるので、キャベツの収穫を怠ると内部圧力で割れてしまうことがあるそうで

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    ks1234_1234 2010/09/12
    これ読んで、「木部」「導管」て単語を思い出すまで10分かかった(→http://bit.ly/b8OQSe)。林学修士、台無しである。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 銀座目利き百貨街

    原研哉さんが、またまた面白い展覧会を企画してくれました。建築家、博物学者、茶道家、デザイナー、アーティスト、脚家、編集者などの49人が、にわか店主となって自分たちが選んできた物を売ります。名付けて『銀座目利き百貨街』 1m四方のテーブルに乗ること、法律に触れないこと、生ものや、生き物でないことなどの自主規制はありますが、基なんでもあり。わざわざ仕入れた人もいるし、自分の秘蔵品を売る人もいるし、自分の作品を売る人もいます。「目利き」とか言われると尻込みしてしまうのですが、私も参加します。 上のチラシの下半分にずらりと並んだのが、各店舗の屋号。どれが誰だかわかりますか。結構自分の名前をアレンジしている人が多いので想像できると思います。下は参加者リストです。同じ順番に並んでいるので対応づけて見てください。(上のチラシのデータを印刷して持って行っても100円引きにはなりません、多分) ちなみに

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    ks1234_1234 2010/08/23
    ポスターかっこいいいなー▼というのをデジタル化するとしたら、現状ではePubやXDMFではなく、PDFか画像化しか無理よね。なんでデバイス最適化PDF+緩いDRMにしないんだろう。一番実績あるのに。最適化例:http://bit.ly/a7wb2l
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » ダイソンさんのロマン

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    ks1234_1234 2010/08/06
    「ダイソン氏が雑誌の表紙として登場した際には山中氏がデザインした腕時計が..」http://twitter.com/Yam_eye/status/20425950463
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 � 扇風機を改良したかったわけじゃなかったダイソン

    昨日行われた、ダイソンのデザインエンジニア Martin Peek 氏とのトークショーは、80席の会場に、百人近い人が参加してくれて立ち見の大盛況でした。印象に残ったMartin氏の発言をメモしておきます。 「アイデアを出すところから製品の出荷まで、一貫してひとりのデザインエンジニアが担当する。モデルを作ってばかりいればモデルのクオリティは上がるけれども、それでは当のイノベーションは起こせない。」 「デザインエンジニアは全員、いつもスケッチブックを持ち歩く。」 「とにかく、テスト、テスト、膨大な試作とテストを繰り返す」 「段ボールはいいモデル素材だ。加工しやすく、どこにでもある。」 「ダイソンは新卒を採用する。その柔軟さが必要だから。」 「DC8の主要部を設計したときは当に忙しかった。でも学生の時と同じだとも思った。ゼロから何もかも自分でやったから。日の人たちほど働いた訳じゃないけど

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    ks1234_1234 2010/07/31
    「市場にある物を少しばかり改良して、より優位な物を投入するというような発想はそもそもダイソンにはない」「思わず「かつての本田やソニーだって…」と口走ってしまいました。「かつて」ではないことを祈ります」
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » いまさらながらiPhone 3Gのボディの秘密に気がつきました

    分解大好きお姉さんの万里子さんが、不要になったiPhone 3Gを分解しました。その結果、今更ではありますが、ひとつ発見がありましたので報告します。 上の写真は、3Gのプラスチックボディの内側です。よく見ると通常のプラスチック部品ではあまり見られないツールマーク(縞模様のような溝)が見られます。この溝は、ボディの内側をNC加工(コンピュータコントロールのドリルによる切削)した痕跡です。 ユニボディと言われるMacBook ProやAirは、アルミニウムの固まりから削って内面を作るので、ボディの内側全体がNC加工のツールマークに覆われています。これはiPADも同じです。しかし、プラスチックの部品の場合は、型に始めからかなり複雑な形状を作り込むことができるので、後から加工することは通常行われません。 にもかかわらず3Gのボディの内側は、全体の5分の一ぐらいの面積がツールマークで覆われていました

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    ks1234_1234 2010/07/19
    トップデザイナーもiPhone 3Gの曲面には唸るのか。そしてこんな手間をかけて作られていたのか。Appleおそるべし。まあそれで、デザイン優先のアンテナは微妙にケチが付いちゃったわけだけど。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 奇人天才シリーズその5:佐藤雅彦さん

    佐藤雅彦研究室は、慶應義塾大学SFCでは一つの伝説になっています。大変な人気研究室で、所属を希望する学生は百人を超え、毎学期大教室で選抜試験が行われたそうです。試験科目には数学も含まれていて、佐藤研究室に入ることの方がSFCに入る事よりも遥かに難しいと言われていました。 佐藤さんと学生達が生み出した様々な傑作はここで紹介するまでもないと思います。「動け演算」、「ピタゴラスイッチ」、「日のスイッチ」、「任意の点P」、「フレーミー」、「差分」…。一昼夜かけてピタゴラスイッチを作る合宿などもあったそうです。間とリズムが印象的な傑作CMをたくさん世に送り出した佐藤さんですが、研究室では日常感覚を数学的抽象で研ぎ澄まし、心にひびくアニメーションや絵を作りました。 授業も大盛況で、300人が入る教室はいつも満席。佐藤さんが右手にケガをして左手で黒板に文字を書いていたとき、文章の途中で黒板の端まで来

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    ks1234_1234 2010/07/17
    佐藤雅彦さんって人見知りなんだ。というか天才肌というやつか。[全仕事](広告批評)は買いました。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 日の目を見なかったモデルを偲ぶ会 その2 妖怪の椅子

    日の目を見なかったモデルを偲ぶ会、第二弾です。正確に言うと一度は日の目を見たのですが、製品化されなかったものです。 この椅子は1997年春にArflexの新しいショールームのためにデザインされました。プロジェクト全体は坂井直樹さんがプロデュースして、私の他に井植洋さんやグエナエル・ニコラさんも参加していました。 イメージは空中に浮かんだ一枚の布。薄く、軽い素材が空中で固まって、人の体を支えてくれる。最終的にはKite(カイト)という名前になりましたが、開発中のコードネームは「一反木綿(いったんもめん)」。 ゲゲゲの鬼太郎に出てくるあいつです。あれが椅子になってくれたら多分理想的だなって。実はヌリカベというソファとセットでした。友人技術者には、子供の頃にロボットや怪獣が好きだった人がたくさんいますが、私は多分、妖怪派です。 さて、この妖怪たちが滑らかに動き回れるように取り付けた、一風変わっ

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    ks1234_1234 2010/07/12
    すげーいったんもめん椅子だ。かわいいな。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 細身でしなやかな武道の達人

    先日の夕会で、小説家の平野啓一郎さんから「日人デザイナーは欧米のようなボリュームのある曲面の使い方が苦手という話を良く聞きますが、実際はどうなんでしょう」という質問がありました。 以前に、ドイツのカーデザイナーに「日の乗用車の質感は素晴らしい。しかし、どうしてあんなに弱々しくデザインするのか不思議だ。剛性感とか丈夫さとかを表現しようと思わないのか」と言われたことがあります。英国のデザイナー達は曲面の成り立ちについて、生命の進化にからめてロマンを語りますし、ラテン系のデザイナー達は当に楽しそうに豊かなボリュームをなで回します。 私は、日のデザイナーの中では有機的な曲面を多用する方だと思いますが、確かに自分にはイタリア人のようなおおらかな面や、アメリカ人のようなモリモリのボリュームはうまく使えません。曲面を磨き上げながら、できるだけスリムにしようとしている自分がいます。無駄をそぎ落と

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    ks1234_1234 2010/07/04
    「その意味では、アメリカンヒーローを地でいくマッチョな大リーガーたちの中で、スピードとキレで勝負する細身のイチローはまさに日本の美意識の体現者と言えそうです。」
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 航空宇宙のデザイン始めます

    はやぶさの帰還のニュースを聞きながら、やはり航空宇宙技術にはもっとデザインが必要だと思いました。 多くの人たちがあの機械装置を擬人化して感動を表現しています。私はその現象に、デザインへの渇望のようなものを感じました。もしこのマシンが航空機のような、洗練された機能美を持っていたら、ゆっくりと光を受けながら回転するドキュメンタリーだけで印象的な映像となるでしょう。ロマンを語るのに、表情を付けたり身震いをさせてみたりしたくなるのは何かが足りないのではないでしょうか。今回の帰還を通じて、宇宙開発の原点が技術ロマンである事を私たちは再確認しました。ロマンには、それにふさわしい姿があるように思います。 例えば、城郭や戦艦は機能を最優先して設計されるものですが、一方で、いつの時代も威厳や戦意高揚のためのデザインにも一定のコストがかけられてきました。宇宙開発が人々に希望を与える事業である以上、その希望を視

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    ks1234_1234 2010/06/21
    このひとのデザインした時計とかケータイとか義足とか、たいへん理に適っていて かつ美しいので、いろいろ期待。
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » ステレオ映像と3D体験のちがい

    流行の3D映画を見て、小学生の頃にステレオ画像にはまったのを思い出しました。とりあえず1枚作ってみましたので裸眼立体視(平行法)のできる人は試してみて下さい。 ひとつの立体を両目で見たとき、左右の眼の位置が違う分、少しだけアングルの違いが生じます。私たちの脳はこれを照合して立体や空間の奥行きを感じています。これを利用したステレオ写真は、写真が生まれて20年ほどしか経っていない1840年代にはすでに盛んに撮られていたようです。方法は簡単で、左右に並べたカメラで同時に撮る、それだけです。 最近3D映画や3Dテレビも、原理は同じで、特殊な眼鏡をかけることによって、アングルのずれた画像が左右それぞれの眼だけに見えるように工夫されています。 これについて田川欣哉君が、twitterの中で「映像面に対して人が右に左に歩き回っても,奥行きの軸が視点に対して変わるわけではない」ことを上げ、そのことが目や脳

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    ks1234_1234 2010/05/23
    「むしろ二次元画面であってもRPGの世界のように、自分が移動できたり、視点を変えられたりすることのことの方が、自然な3D体験であるような気がします。」 そうか! それだ!
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » タイヤの刻みが一定じゃない話

    昨年のモーターショーに行ったとき、ずらりとタイヤが並ぶメーカーのブースの前で、学生達に質問しました。「タイヤの溝は一定ピッチで切られていないのを知っていますか」。 学生達は最初きょとんとしていましたが、どのタイヤもじっくり見てみると、少しずつパターンの間隔が変化しているのに気がつきます。全く一定間隔のように見えるパターンでも、離れた場所を見比べると、ひとつのタイヤの中で歴然と間隔が違うのです。「さて、何故このようにピッチを少しずつ変えてあるでしょう」。残念ながらその場に正解者はいませんでした。 ご存じの方もたくさんいると思いますが、正解は耳障りな騒音を出さないための工夫です。一定ピッチで溝が刻まれているとそれぞれのブロックが一定間隔で地面に衝突するため、ある周波数のビーッという明瞭なノイズが発生します。しかし、パターンに変化があると様々なタイミングで衝突するので、全体としてざーっという周波

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    ks1234_1234 2010/05/19
    「一定ピッチで溝が刻まれていると(略)ある周波数のビーッという明瞭なノイズが発生します。しかし、パターンに変化があると(略)(ホワイトノイズ化)。」
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » あの会社じゃないと作れない

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    ks1234_1234 2010/04/09
    「お父さん『こういう事はできないかな』って何度も言ってたじゃん。(略)それなのに日南の人たちは全員で、それをやる事を前提にどうやったらやれるか考えてる感じだった。すごいいい人たちだなあって。」
  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 雨はなぜ痛くないか

    良く降りますね。 雨はあんなに高いところから落ちてくるのにあまり痛くない。子供のころ、それがとても不思議でした。高いところから落ちてきた石が当たると、とても痛いのに。 中学のある日(高校だったかな)、空気抵抗というものを学びました。空気の抵抗の大きさは速度に比例する。高いところから物が落ちると重力に引っ張られて段々速くなっていく。それに応じて空気抵抗も大きくなる。重力は一定なので、増大する空気抵抗はやがて重力と同じ大きさになる。そうなると、その落下物はそれ以上加速されず、それ以後は空気抵抗と重力が釣り合ったまま一定の速度で落ちていく。 目から鱗でした。雨が痛くない理由も、綿ぼこりがふんわり落ちる理由も同じだったのです。大きさの割に重い石の場合は、かなり速くならないと空気抵抗と重さが同じにならないから、当たると痛い。アリが高いところから落ちてもケガしないのは、アリの体重と空気抵抗がすぐにバラ

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    ks1234_1234 2009/11/11
    「目から鱗でした。雨が痛くない理由も、綿ぼこりがふんわり落ちる理由も同じだったのです。」