2013年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第3回大会を巡り、主催の大リーグ側と全面対立している日本側が7日に渡米して2回目の交渉に臨む。事態打開の決定策は見当たらず、長期化は必至。だが、米国側には捨て身の策がないわけではない。 「前回、大リーグ側が来日したので、今回は我々が渡米して交渉する」。WBCに関する交渉の日本側の窓口になっている国際関係委員会の島田委員長(日本ハム)は言葉少なだが、関係者はこう明かす。「大リーグ側が日本側に明言した参加決定のタイムリミットの9月30日を取り外してやる必要があるだろう」と。とりあえずタイムリミットを先延ばしするための交渉だというのだ。 確かに一気に現状打開するのは前途多難だ。「WBCの収益はジャパンマネーの占める比重が大きい。日本代表選手へのスポンサー権とグッズなどの商品化権は日本側が手にして当然だ。9月30日が参加へのタイムリミットと