記者会見で「事実関係が分からない」と述べた室伏選手=英国・ロンドンで2012年8月11日午後7時24分、芳賀竜也撮影 【ロンドン芳賀竜也】国際オリンピック委員会(IOC)は11日、選手委員選挙に立候補した陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手(37)=ミズノ=の選挙活動に規定違反があったとして、当選を取り消したと発表した。選手村内で、ポスターを掲示するなどしたことが禁止された選挙活動に当たると認定された。日本オリンピック委員会(JOC)が同夜、詳細な理由の説明を要求したため、IOCは12日の総会での選手委員承認を延期した。 選手委員選挙はロンドン五輪に出場した選手による投票で選ばれ、今回の改選は4人。任期は8年で、当選すれば同時にIOC委員となる。今回は21人が立候補し、室伏選手は上位4人に入っていたが、IOCが定めた「行動規範」に違反したとみなされ、同じく違反のあった台湾のテコンドー選手と