政治団体「幸福実現党」は25日、7月5日投開票の東京都知事選に党公認で立候補している党広報本部長の七海ひろこ氏(35)が選挙戦から撤退すると表明した。今後は街頭演説などを行わず静観するという。公選法上、告示日から後は立候補の辞退ができず、七海氏への投票は有効票として扱われる。 七海氏は都内の党本部で記者会見し、知事選に関する報道が候補5人に集中していると指摘。「有権者に『5人の中から選ぶんですよ』と誘導していると言われても仕方ないのではないか。撤退でマスコミの世論誘導型の民主主義に一石を投じたい」と述べた。 都知事選は、七海氏を含め過去最多の22人が立候補している。(共同)