◇体形ピタリ、自然な着こなし ◇既製品、スプレーで染め 大阪市中央区の御堂筋で、歩道に設置されたブロンズ製の彫刻29体のうち19体に赤い布が巻き付けられていた“事件”が注目を集めている。布は既製の洋服に赤いスプレーで着色したものであることが分かったが、着せ方は手が込み「数人がかりでないとできない」との見方も。市には「遊び心があって面白い。着せたままでも良かったのに」など市民からさまざまな意見が寄せられている。“犯人像”や“動機”は謎。なにわの夏を騒がす「赤いミステリー」となった。【林由紀子】 25日午前9時過ぎ、市民の通報を受けた市職員が駆け付けると、高村光太郎作「みちのく」(写真(5))をはじめ、19体に赤い服が着せられていた。綿やポリエステル製のワンピースやドレス、スカートなどで、白や青の花柄模様だったものなどを赤く染めていた。 事前に採寸したかのように、彫刻の体形や大きさに合うものが