北辰とは北極星のことです。 北辰との命名は、流祖千葉周作先生が少年時に住んでいた「斗瑩稲荷神社」(宮城県大崎市古川荒谷)境内で修行した「北辰夢想流剣術」に因っています。「斗瑩」とは、北極星のことです。 一刀流の名は、青年時に江戸で修行した「一刀流中西派」から取っています。 北極星が、天の中心にあって不動のことから、剣術の中心、不動の強さなどの意味合いを含め「北辰一刀流」と名付けたのです。 道場は、神田お玉が池にあり「玄武館」と命名されていました。玄武とは、北を護る神獣で蛇が亀に絡んだ形で表現されます。蛇は繁栄の象徴、亀は武の象徴と言われます。 北辰一刀流には、剣術史上の最大流派という名誉があります。それは、それまであった剣術の、どの流派よりも優れていることの証明です。人数については、現代ではオーバーに言われていますが、浅草寺に掲げた門弟額には3千数百人の名前があったそうです。 周作先生は、