快快に続いてご登場頂くのは、演出家として活躍中の飴屋法水(アメヤ・ノリミズ)さん。舞台だけではなく、美術界では村上隆や椹木野衣と、音楽界では大友良英など各界の重要人物と繋がりつつ表現活動を行い、遂にはペットショップのオーナーになってフクロウと暮らし始めるなど、とにかく逸話の絶えない人だ。そんな飴屋さんが演劇でしか為しえないと実感していることは何なのか? 「わからないことだらけだから」と語りはじめた話の先に、演劇が本当に面白い、その理由が隠れていた。 (取材・文:小林宏彰 撮影:柏井万作) 飴屋法水(アメヤ・ノリミズ) 1961年生まれ。78年、唐十郎主催の「状況劇場」に参加。84年に「東京グランギニョル」を結成し、カルト的な人気を博す。87年「M.M.M」を立ち上げ、メカニックな装置と肉体の融合による『スキン/SKIN』シリーズでサイバーパンク的な舞台表現を固める。90年代は舞台から美術