「仕事着はセーラー服。勝負服です」 AMF椎木里佳代表は笑顔を浮かべてそう言った。 1997年東京都千代田区生まれ。中学3年生、15歳のときにスタートアップのAMFを創業。私立高校に通い、学業と事業の両立に奮闘中──これが椎木代表の経歴だ。現在高校2年生で、取材した日は期末テストの翌週だった。テストの出来はどうか。 「今回はがんばったから、中の上くらいは……」 AMFの事業内容は女子中高生によるマーケティング調査。起業2年目、年商は「普通の会社員の年収くらい」(椎木代表)。有名製菓メーカー、サイバーエージェントなど大手が取引先に並び、六本木ヒルズの片隅に事務所を構えている。 六本木の喫茶店で会った椎木代表は予想以上にかわいかった。 椎木代表が会社を作った理由も、きっときらきらした夢があったに違いない。そう思ってたずねると、きっかけは男の子への復讐だと言われた。いきなり重い。何があったのか。