LANの普及で一般化したクライアント/サーバシステムは、現在、Webアプリケーションへの移行期にある。Webアプリケーションは、専用のクライアントソフトウェアを必要とせずWebブラウザを使って利用できるため、クライアントPCへのアプリケーションの導入やバージョンアップが不要で、管理コストを削減できる。 そうしたメリットがある一方、Webアプリケーションは応答性やGUIの自由度に課題があった。何か1つの操作をするたびにサーバとの通信が発生するため、クライアントPCで動くアプリケーションに比べて、どうしても反応が遅くなりがちだった。ドラッグ&ドロップ操作など、Webブラウザでの実現が難しい操作もあった。 ■Web 2.0登場のインパクト こうした状況を一変させたのがAjax(エイジャックス)と呼ばれる新しい技術だ。Ajaxは、サーバとの通信とは独立してWebブラウザをコントロールするテクニック