第4回 HTML5の指し示す未来:なぜ今、HTML5なのか――モバイルビジネスに与えるインパクトを読み解く(1/2 ページ) HTML5が抱える問題が解決へと向かう流れは、既に形成されつつある。それは主にブラウザの改良という形で現れている。前述のようなWebアプリの様々な問題は、見方を変えれば「ブラウザの問題」と言い換えることができる。なぜならWebアプリとはブラウザの様々な機能を使って実現されたアプリ、あるいはブラウザを構成する各種部品(技術)を使って実現されたアプリであるからだ。 例えばWebアプリではスマートフォン内蔵のカメラやセンサーを操作できないが、これは「Safari」や「Android付属ブラウザ」など、現在の主要ブラウザにそうした内蔵部品を操作する機能が備わっていないためだ。 しかしHTML5の仕様には、本来、モバイル端末の内蔵部品を操作する「Device API」と呼ばれ