現在、東京都現代美術館で開催中の「他人の時間 | TIME OF OTHERS」展の関連イベントとして、artscape1月15日号での鼎談「アジアで、しなやかなネットワークをつくる」の第二弾を行なった。この5ヶ月の間に崔敬華氏がキュレーションした展覧会はオープンし、大友良英氏が率いる「アンサンブルズ・アジア」も国内外でコンサートが行なわれ、相馬千秋氏が構想した芸術公社はNPO法人として設立し、それぞれの活動は次の段階へと歩みを進めている。ここで再び3人の方に、それぞれの展開のなかで考え、試行されたことについて話をうかがった。 崔敬華氏(左から2番目)、大友良英氏(右)、相馬千秋氏(右から2番目) ──本日は、それぞれのプロジェクトの経過をお聞きしながら、1月15日号で交わされた共通の問題についてお話しを深めていきたいと思っています。 まず最初に、相馬千秋さんから。相馬さんは、今年の1月に