八百長問題に揺れる日本相撲協会は4日、大相撲春場所(3月13日初日・大阪府立体育会館)を中止する方針を固めた。 相撲協会の幹部は「一般の方々との信頼性の問題。協会執行部も腹を決めている」と開催不可能を強調した。この問題の解明を進めている特別調査委員会(座長=伊藤滋・早大特命教授)も調査には時間がかかるとし、放駒理事長(元大関魁傑)は「ファンの皆様に理解してもらえない状態で(場所を開催して)いいのか、考えなければいけない」と語った。 6日の臨時理事会で開催中止を正式に決める。6日に予定されていた入場券の前売りはこの日、延期された。 本場所が中止となれば国技館改修の遅延で、夏場所を開催できなかった1946年以来、65年ぶり。相撲協会は、昨年の野球賭博問題では名古屋場所開催にこぎつけたが、理事長は4日、改めて「(八百長は)野球賭博より重い問題ととらえている」と語った。 特別調査委は、5日夜までに