ここ数カ月、「x.v.Color」という新しいキーワードを見かけるようになった。これはかつて、「xvYCC」と言われていたものと技術的には同じものだ。しかしYCCという言葉はあまり一般的ではないため、よりわかりやすい“カラー”と名称が変更されたのだが、しかし、本質的なわかりにくさまで解決されているわけではない。 ではx.v.Colorとはどんな技術、あるいは規格なのか。それによって、AV製品がどう変化するのかを紹介しよう。その仕組みをなんとなく理解している人でも、意外に実際の製品がどう変化するのかまで想像できている方は少ないのではないだろうか。 ■ デジカメでも実績のある互換性の高い色域拡張フォーマット x.v.Colorの元の名前であるxvYCCのYCCとは、YCrCbのこと。AVマニアらならおなじみの輝度と色差で色座標を指定する手法、フォーマットのことだ。おそらくパソコンユーザー