■ アグレッシブに戻った米国市場 長年日米の映像機器やそれに関わる人たちの考え方を見ていると、非常に対照的であるのがわかる。日本の映像産業は放送局に大きく依存しており、これまでのワークフローを堅持したがる傾向が強い。それは放送の送り手も受け手も、ミスを許さない正確さを要求するからであろう。 新しいソリューションが出てきても、ミスが増えては元も子もないと考えて、それをむりやり今までのワークフローの中に押し込めてしまうようなところがある。また新しいワークフローを採用しても、現場レベルでは徐々に旧来の方法に戻っていったりして、ソリューションの意味がなくなったりした例も、数多くあった。 一方米国の映像産業は、常に大きな変化を求めたがる。ある意味米国なりのコストコンシャスというか、せっかく投資するなら大きな効果が出ないと意味がないと考えているのだ。ワークフローは合理的にどんどん変えて行くし、失