僕は、調査・分析のために、金曜日、羽田を出た。 妻とともに、ソウル・ギンポ空港に降り立った僕は、並んだ列の入国審査の担当官の手際の悪さに、少しだけいらいらしていた。 面会予定の外交官との夕食に遅れてしまう。 いらいらしながら、他の列を見ると、二列向こうに、独特の女性が、次の順番を待って並んでいる。 この独特の髪型。このおにぎり型の頭部をもった女性。。。。。。。 僕は、do not enterと書かれた入国審査のスペースに身を乗り出し、後姿ではなく、その横顔を見ようとした。 審査官に怒られつつ、順番となった。 やはり! 僕は、胸が高鳴りすぎ、審査官の指紋のために指を置け、という指示も、カメラを見ろという指示も耳に入らず、後ろに並んでいる妻に、シャドウリップス、いや口パクの英語はsync lipsとおもいつつ、懸命に告げる。 妻は、驚いて表情を変え、彼女のほうを見る。 僕は、自分が指示に従わな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く