さて今週はアカデミー賞脚色賞をとった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』をご紹介します。 この映画、要するにリーマンショックの裏側で勝ち逃げた人たちのお話で、物語の結末はみーんな知ってるんですね。面白さはその過程の描き方なんですが、そのためにも絶対にわかっておいたほうがいいのが「ザックリな金融知識」。どこよりも分かりやすく端折って(ここ大事)書けちゃった!と自負しておりますので、見る前に、見た後に、是非読んでみてくださいな。 クリスチャン・ベイルは変人を演じる時が一番嬉々としてますね。物語の始まりは2005年。資産運用会社を経営する、義眼の天才変人トレーダー、マイケルは、これまでの金融の歴史とデータに基づいて「このバブルはハジける」と分析し、「ある作戦」で勝負に出ます。 この奇妙な動きを察知し、そのからくりに気づいたのは目敏い銀行家ジャレド。彼は一儲けを目論んで、大手銀行の強欲に怒りを募ら