Point ■読書の影響を調査した複数の研究報告によると、脳波測定の結果、読書経験は長期的に脳へ影響を残していることが明らかになった ■大抵の読書経験については、内容を忘れてしまうことがほとんどだが、脳への影響は永続的に保存されている可能性が高い ■フィクション小説は、共感を育てるために有効であり、自己の考えの管理や、探求、修正にも有効だが、ノンフィクションではこの効果が確認できないという よく、「本を読むことは良いことだ」と言われますが、科学的には読書に一体どういう効果があるのでしょうか? こうした疑問について、文学小説を読んだ際の脳波の変化を調べた研究があります。 これは少し以前の研究ですが、エモリー大学の研究者が、長編小説を読んでいる被験者の静止状態の脳をMRIで定期的に検査し、読書の影響を調査したものがあります。 この研究では、「ポンペイ」という火山で滅んだ街ポンペイを舞台にした歴