生徒15人が射殺された事件。多くの花やキャンドルが供えれた=11日、ドイツ・シュツットガルト近郊(AP) 【ベルリン=黒沢潤】ドイツ南部シュツットガルト近郊で11日、学校の生徒ら15人が卒業生の男によって射殺された事件は、「世界で最も銃規制の厳しい国のひとつ」とされるドイツ社会に衝撃を与えた。今後、犯行動機の解明が進められるとともに、改めて銃規制論議が展開されそうだ。 地元警察の調べによると、銃撃の舞台となった実科学校で射殺された生徒9人のうち、女性が8人を占め、教師3人もすべて女性だった。頭部を狙い撃ちするなど残虐な犯行で、ペンを握りしめたまま死亡した生徒もいた。 独メディアによれば、男は最近、好意を寄せていた女性にふられ、失望していたという。同校がある独南部バーデン・ビュルテンベルク州の内相は「(男の心理に)明らかにジェンダー(性)の不均衡がみられる」と指摘。警察当局は、男女関係が犯行