卓球・全日本選手権最終日(21日、東京体育館)男子シングルス決勝で、14歳の張本智和(エリートアカデミー)が10度目の日本一を狙った水谷隼(28)=木下グループ=を11-9、11-5、8-11、11-2、6-11、11-5で破り、史上最年少優勝を飾った。 また一つ最年少の称号を手に入れた。かけ声の“チョレイ”がコート内に響き渡った。張本は憧れの水谷と並ぶ中学2年でのジュニア制覇を果たして歴史に名を刻んでいたが、シニアでも偉業を成し遂げた。 20日の男子ダブルス準決勝では水谷、大島組に敗れシングルス、ダブルス、ジュニアで3冠獲得の夢が断たれていた。この日は2ゲームを連取し、第3ゲームは落としたが、第4ゲームは5連続ポイントを奪うなど、すぐに気持ちを切り替えた。得点が決まると両膝を着いて後ろに体を反らす“ハリバウアー”で叫び喜びを表現した。一日でリベンジを果たし、新時代到来を予感させた。