10月31日。第71回NHK杯2回戦▲深浦康市九段(49歳)-△藤井聡太三冠(19歳)戦が放映されました。 振り駒で先手となった深浦九段は角筋を止めます。以下は互いに6七銀、4三銀型(いわゆる雁木)から先後同型に組み合う進行となりました。 深浦九段はほとんど時間を使わずに先攻。早指しのNHK杯ではありますが、事前に深い研究がなければ、ここまで早くは指せません。次々とパンチを繰り出していき、的確に藤井玉を追い込むクリーンヒットが続いて、優位に立ちました。 勝率8割を大きく超える藤井三冠。数少ない敗戦においても、一方的に押し切られたことはほとんどありません。しかし本局は立ち直るいとまがまったくありませんでした。 深浦九段はほぼ一方的に攻め続け、藤井玉を中段に追い、上下はさみうちにします。 藤井三冠は最後、深浦玉に王手をかけますが届きません。 95手目、深浦九段は藤井玉を受けなしに追い込みました