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2014年9月13日のブックマーク (3件)

  • 『きみはスター』『ひばりの朝』ヤマシタトモコの描く二つの優越感の話 - ポンコツ山田.com

    先日レビューをしましたヤマシタトモコ先生の『運命の女の子』。 彼女らはそれに乗るのか、抗うのか 『運命の女の子』の話 - ポンコツ山田.com そこに収録されている『きみはスター』の中で、ちょっと気になったコマがありました。 (運命の女の子 p113) これの何に引っかかったかと言えば、表情。別の作品で似たような表情を見た覚えがあったからです。 それがこちら。 (ひばりの朝 1巻 p117) 潤んだ瞳。下がった眉尻。紅潮した頬。僅かに開いた口。少しく上向いた頤。 どうでしょう、私はこの両者によく似たものを感じました。 『きみはスター』の小高ゆかりと、『ひばりの朝』の美知花。二人が見せたこの表情、一言で表せば、優越感、でしょうか。 それぞれのコマの文脈を説明しましょう。 前者の小高ゆかりは、高校の学年で三の指に入る成績上位者。容姿も端麗で社交性も高く、周囲からの信頼も厚い生徒です。そんな彼

    『きみはスター』『ひばりの朝』ヤマシタトモコの描く二つの優越感の話 - ポンコツ山田.com
  • 錬金術師の話 不老不死薬の実験台にされた娘 *チャペック『マクロプロス事件』

    《内容》 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 《内容》 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り

  • 「悪は凡庸」ではない?有名実験を新たに研究

    ナチス・ドイツ(Nazi)のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に関与したナチス親衛隊のアドルフ・アイヒマン(Adolf Eichmann)についてベルリン(Berlin)で開かれた展覧会で上映されるアイヒマンの裁判の映像(2011年4月5日撮影)。(c)AFP/JOHN MACDOUGALL 【9月9日 AFP】普通の人々を悪事に駆り立てるものとは何か──この問いについて哲学者や倫理学者、歴史家や科学者たちは何世紀も論争してきた。 現代にも大きく通じる考えの一つは「ほとんど誰もが」、命令されれば残虐行為を働くことができるというものだ。独裁的な人物の命令や同調意識によって、我々はブルドーザーで家を押し潰し、を燃やし、親から子どもを引き離し、彼らを殺すことさえやり遂げることができる。このいわゆる「悪の凡庸さ」は第2次世界大戦(World War II)中に何故、教育を受けた一般的なドイツ人が、

    「悪は凡庸」ではない?有名実験を新たに研究