実家をデータセンターに改装した宛木社長。改装でセキュリティー機能を高めたほか、遠隔でメンテナンスできる環境も整えた=1月、岐阜県飛騨市神岡町で 人口減少により地方で増加する空き家を改装し、電子データを保存するサーバーなどの機器を置いてデータセンターとして活用する試みが、岐阜県飛騨市神岡町で始まった。空き家の新たな利活用法として注目されている。 神岡町の中心部に立つ築百年以上の木造2階建て住宅。二重ガラスの扉を開け、かつていろりがあった吹き抜けの4畳半部屋に入ると、サーバーなどの機器が並び、単調な電子音が響く。吹き抜けの上部には、室内の温度や湿度を自動的に管理する換気扇やエアコンを設置。メンテナンスも原則、遠隔操作で行える。建物自体も堅固だが、さらに不審者の侵入を防ぐ強固なセキュリティーや、サーバーの安定的な稼働を維持するため...