補足欄及びお礼欄、拝見しました。 お礼欄に記入があった旨のメールが届いたのは3/3だったんですが、何を書いて良いものやら……、と、一週間悩んでいました。 若干これまでの経緯を整理したいと思います。 まず質問者さんの最初の問題意識というのが 「登場人物の行為を道徳規範に照らし合わせて読むことは、文学作品を読む上で好ましくない読み方である。」という考え方は、近代になって、「文学理論」の成立とともに、誕生したのではないか。 この命題が登場した起源・背景を問いつつ、この命題の正当性を再度検討してみたい。 というものだったように思います。 それに対して、そもそも「道徳規範」抜きには「読む」という行為は成立しない、というのが、わたしの一貫した考え方でした。読み手は、それぞれの身体に刻み込まれた「ハビトゥス」を元手に、象徴体系としてある「文学の森」に分け入っていくのです。それぞれの「道徳規範」に照らし合
「これは実におもしろい文学の本だ」 阿部和重氏絶賛の奇跡の短編集!! 1行先もまっっったく予測できない、作者がボケて読者がツッコむ、史上初の非人情な小説集です。第1回Z文学賞(選考委員:島田雅彦氏、大森望氏、豊崎由美氏)受賞作の表題作、及び書き下ろしを含む短編4編収録。刊行記念として、知性とユーモアにあふれた特別インタビューをお届けします。あ、インタビューではボケてませんよ。(編集担当より) 聞き手:佐々木敦 協力:INVITATION(ぴあ刊) ―― 『コップとコッペパンとペン』は6年ぶりの待望の短編集ですが、まず気になるのは収録作品の選択?についてです。「コップとコッペパンとペン」「座長と道化の登場」「人情の帯」そして書き下ろしの「2」という構成には、いかなる意図が込められているのでしょうか?(というかそもそも意図は込められているのでしょうか?)。というのは、福永ファンならば誰でも気に
2007年12月08日20:28 カテゴリ読んだ本・雑誌・記事etc 美嘉著『恋空』読了 美嘉,2006,『恋空〈上〉−切ナイ恋物語』スターツ出版. 美嘉,2006,『恋空〈下〉−切ナイ恋物語』スターツ出版. なんだかんだ言って、最後まで読みました。 美嘉著『恋空』。PCで「魔法のiらんど」に掲載されている、ウェブの原稿を。 前編はこちら。そして後編はこちら。 感想:よくできた個人のブログだなぁ。でもこれは「小説」というものではないかも。なんだかんだいって人に読んでもらえる「日記」かなぁと。 最後まで読了すると、人気が出るのもわかる気がする。読んでいて途中から、美嘉の個人的主観による記述が多い。特に後半は。おそらく作者である美嘉さんは、途中から意図的に、第三者的な記述を書かないで、美嘉の美嘉による記述に終始したのだろう。そしてそのことは、前半に措いて「小説」という文章のスタイルをどこかで模
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く