建築家の隈研吾は、2002年から中国という新たな巨大市場と本格的に関わるようになった。が、かの国は、それまでの“世界標準”の常識が通用しない世界。理不尽に思えるやり取りを重ねながら、「この国は僕らとは違う原理で動いているんだ…」と、驚がくすることしかり。しかし、背後にある「中国ウン千年の知恵」を理解した時から、急にその攻略法が見えてきた。中国ウン千年の知恵とは? そして突破法とは? (取材構成は、清野由美=ジャーナリスト) (前回の「えっ、グローバリゼーションで建築家が競走馬に?」から読む) ── 前回は、地球上で最もホットな建築市場、中国の話をうかがいました。中国と言えば環境破壊国家というイメージも強い中、隈さんのご経験では、中国の都市建設で今、最も重視されているのが「環境」と「文化・歴史」である、という事実が意外でした。 隈:「環境」と「文化・歴史」の文化・歴史について言えば、今の中国
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