「死活問題だ」「東電や国がちゃんと補償して」。県産の製茶をめぐる放射性物質の検査で9日、静岡市の山間部、葵区藁科地区の本山(ほんやま)茶から、基準値を超える放射性物質が検出され、生産者、行政関係者は衝撃をもって受け止めた。県がサンプル調査した全19産地の検出値はいずれも基準値を下回っている。専門家は「すぐに健康には影響しない」と話している。 ●農家 静岡市・藁科地区では驚きと落胆が広がった。30年来、お茶の生産に携わってきたという男性(53)は「13日には二番茶を工場に出す予定だった。出荷制限されて、この先も回復が見えないようなら廃業しかない」と話した。 同地区で代々茶作りをしている男性(73)も「どのお茶がどんな方法で調べられたのかもわからない。我々には死活問題。風評被害が広がる前に、全部調べてほしい」と訴えた。 他地区の関係者からも戸惑いの声が聞かれた。 北駿茶を生産・販売し
静岡県が、自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたとホームページ(HP)で公表しようとした東京都内の食品通販業者に、公表を控えるよう求めていたことが分かった。 有機野菜などの会員制宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」(東京都港区)。同社は自主検査で基準を超えたと6日に県に報告。この際、HPでの公表を県が控えるよう求めたという。同社は商品を購入した会員に、経緯と商品回収の意向を伝える手紙を郵送したという。 県経済産業部は「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」と説明している。
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