愛媛県にある伊方原子力発電所3号機は、12日午前、原子炉を起動する操作が行われて再稼働し、作業が順調に進めば、13日朝には核分裂反応が連続する臨界の状態になる見通しです。 伊方原発3号機は、12日午前9時、中央制御室で、運転員が原子炉の中の核分裂反応を抑える「制御棒」を引き抜くレバーを動かして原子炉を起動し、再稼働しました。 四国電力によりますと、32本の制御棒のうち、これまでに24本が引き抜かれ、残りの8本も半分ほど引き抜いた状態にして、原子炉の冷却水に含まれる核分裂反応を抑える成分を調整する作業が続いています。 作業が順調に進めば、13日朝6時から7時ごろにかけて、核分裂反応が連続する臨界の状態になる見通しで、3日後の15日には発電と送電を始めて、来月上旬には営業運転に入る計画です。 伊方原発3号機が稼働したのは、福島第一原発の事故の1か月後に定期検査に入って以来5年4か月ぶりで、起動