雨期に入っているインドでは、北部を中心に大雨が続いてガンジス川があふれ、住宅が流されるなどして、これまでに300人以上が死亡しました。 この大雨の影響で、北部を東西に流れるガンジス川が至る所であふれ、住宅や車が流されたり、農地が浸水したりして大きな被害が出ています。 被害は5つの州に広がっていて、各州政府の集計によりますと、これまでに329人が死亡したということです。被害が出ている州は農業が盛んな地域ですが、2年ほど前から、ことしの春まで続いた干ばつで水不足が深刻になっていて、今回は水害に見舞われたことで農家の人たちからは落胆する声が聞かれます。 気象当局によりますと、ことしの雨量は平年と比べて6%ほど多いということで、大雨は来月初めまで続く見通しで、州政府は警戒を強めています。