■概要 日本の農業をめぐる環境は近年さらに厳しさを増しており、特に後継者不足が深刻な課題の一つとなっている。この様な背景の下、平成23年に新たに発足した農林水産省食料産業局は、農林漁業の成長産業化に向けた様々な取り組みを行っている。今回は食料産業局の新事業創出課長である遠藤順也氏に平成24年度の主な施策についてお聞きすると共に、農業におけるIT活用の課題と可能性についてお話を伺った。 1.食料産業局のミッション 農林水産省食料産業局は、「食」や「食を生み出す農山漁村の資源や環境」に関連する産業を幅広く所管する組織として、平成23年9月1日に新たに発足しました。当局のミッションは“農山漁村にイノベーションを起こし、農林漁業を成長産業化すること”です。新しい産業を創出・育成しながら、食や環境を通じて生産者と消費者の絆を強めることを目標に、様々な施策を進めています。 平成24年度予算では、主な