新型コロナウイルスの感染拡大は世界的に収束してきたものの、さっそく「第2波」「第3波」への警戒感が高まっています。 そうした状況にもかかわらず、米国の株式市場は3月半ばを底として急速に反発してきています。なぜ、新型コロナ禍でも米国株は最高値なのか。今回はその意外な背景事情について探っていきたいと思います。 どんどん影響力を増す「ビッグ5」 米国ではついに死者数が10万人を超えるなど猛威をふるい続けている新型コロナですが、米国の株式市場は第二次大戦後に類を見ないペースで反発してきています。主要株式指数S&P500は終値ベースで2月19日に史上最高値を更新したところから、3月23日までの1ヵ月あまりで3分の1以上も急落しました。 2月末から欧米でも新型コロナの感染が急拡大し、さらに3月中旬からは米国の主要都市も次々とロックダウンしたことを受けての下げでしたが、3月末から米国株式は急反転していま