平気で嘘をつく。被害者を装い、同僚を陥れる。見事な演技力で周囲を翻弄し、職場の人間関係をクラッシュさせる……。社会保険労務士の石川弘子氏のもとには、そうした“モンスター”としか例えようのない社員に関する相談が多数寄せられているという。 ここでは同氏による著書『あなたの隣のモンスター社員』(文春新書)を引用し、理解に苦しむモンスター社員の“生態”を紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◇◇◇ モンスターの心理 モンスター社員を見ていると、「どうしてこんな言動を取るのだろう?」と理解に苦しむ。モンスター社員と一口にいっても、タイプは様々だが、それぞれ問題となる言動にフォーカスして、その背景を理解することは、モンスター社員対策として有益だろう。モンスター社員が起こす色々な問題行動の根本にある心理はある程度共通している。 歪んだ自己愛 プライドの高さ 自信の無さ コンプレックス 嫉妬 不満、怒