「あらゆるデータ分析は、意思決定に役立つものでないといけない。筋の悪い分析に着手しないためには、具体的にどういう意思決定に役立つかをイメージする必要がある。これを考えるのがデータサイエンティストの仕事だ」――滋賀大学 データサイエンス学部の河本薫教授は、ビジネスの現場におけるデータ分析の在り方について、こう語った。 河本教授は、前職の大阪ガス時代にデータ分析専門の組織を立ち上げ、「エネルギーの需要予測」「電力の価格予測」など、データを駆使して業務改革に取り組んだことで知られている。 プロジェクトを成功に導くには、どういった点に気を付ければいいのだろうか。河本教授が11月7日に開催されたデータ活用に関するイベント「HULFT DAYS 2019」に登壇し、データサイエンティストの視点で解説した。 「意思決定」の内容を具体化できないと失敗する データ分析で解くべき課題を見つけるには、データサイ