ユーゴスラビは「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」と呼ばれるほど、世界で一番複雑な集合体を形成していた。 各国が独立する中で、ボスニア・ヘルツェゴビナという国には、「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」というボシュニャク人とクロアチア人の連邦政体と、セルビア人の「スルプスカ共和国」が存在し、その2つの「国」が国土を二分している。 サラエボの街は、この「国境線」上に位置し、両民族の住み分けがなされている場所。 昨日は、サラエボの街をもう一度勉強し直して、街へ出かける。 1つ目は、「サラエボのバラ」とよばられている砲弾の跡。そこへ赤い樹脂を流し込んでいる場所。 3箇所あり、1日目に歩いたところにもあった。1日目は、気づかなかった。というより、それを見ようとしていなかった。けど、昨日は見ようと意識を向けたから見えてきた。見ようとするから見えるものがあ