医薬情報担当者と訳されるMR(メディカル・リプレゼンタティブ)。医薬品の情報を医師に正しく提供することを使命とするが、要は製薬企業の営業マン。自社製品を医師に処方してもらおうと日々医療機関を回っている。 ここ数年、抗ガン剤や関節リウマチなど使い方が難しい新薬が増えたこともあり、医師への説明も技術が必要となってきた。そこで製薬企業は疾患領域や製品に特化した専門MRを配置している。 MR密度が最も高い日本 病院数の多さも一因 とはいえ、このようなスマートな業務ばかりではなく、夜の付き合いをはじめ接待は多く、いわゆる「ドブ板営業」的な仕事も根強く残る。製薬企業主催の勉強会後の“飲み会”、地方で勉強会を開き、旅行を兼ねて医師を呼ぶといった手法はいまだに横行している。 MRという職業は、ほとんどの先進国で資格、認定制度化されている。先進5カ国でMRの絶対数が最も多いのが米国で、日本が第2位。た