京都府亀岡市で登校中の小学生ら10人がはねられて死傷した事故で、京都地検は事故を起こした同市の無職少年(18)を勾留期限の14日、自動車運転過失致死傷などの非行事実で京都家裁に送致する。 地検や府警は、より刑罰の重い危険運転致死傷の適用を検討したが、法律の構成要件を満たさないと判断した。 少年は4月23日朝、無免許で軽乗用車を運転して小学生らの列に突っ込み、3人を死亡させ、7人に重軽傷を負わせたとして、逮捕された後、自動車運転過失致死傷(最高刑・懲役7年)などの容疑で送検された。 捜査関係者によると、地検と府警は、被害者の多さや無免許運転などの悪質性に加え、被害者側の処罰感情も踏まえて危険運転致死傷(同・懲役20年)の適用を検討した。 適用には、〈1〉アルコールや薬物の影響〈2〉制御困難な高速度〈3〉運転技能がない――などのいずれかを満たす必要があるが、少年からアルコールや薬物の摂取は確認