スパイ小説でもおなじみの「外交官不逮捕特権」が、ネット上で話題になっている。アメリカ・サンフランシスコにある日本総領事館の副領事が、妻へのDV(家庭内暴力)容疑で米当局から逮捕、起訴されたからだ。 「日本外交官をDVで起訴」(時事通信)などと報じられている。ツイッターでは、外交官は逮捕されないはずだとして、「日本は米国に抗議するべきだ」といった声も上がっている。「外交官不逮捕特権」とは何なのだろうか。 殺人容疑でも外交官には「不逮捕特権」がある 日本時間の2012年5月8日、在サンフランシスコ総領事館の長屋嘉明・副領事(32)が、米捜査当局に逮捕され、家庭内暴力(DV)と傷害の罪で起訴されていたことが分かったと、マスコミ各社が報じた。副領事は無罪を主張、現在は保釈されている。 報道を受け、ツイッターなどでは、外交官の不逮捕特権に触れ、「逮捕されて驚いた」という声が相次いだ。 「日本は米国に