チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に着陸した「フィラエ」が観測データの取得・送信に成功し、日照不足による冬眠モードに入った。 【2014年11月17日 ヨーロッパ宇宙機関 (1)/(2)】 彗星探査機「ロゼッタ」からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の表面に投下された着陸機「フィラエ」は、当初予定されていた着地点からバウンドして、およそ1km離れた日陰の多い場所に留まっていることが判明した。予定通りの地点に着陸することができていれば、彗星の自転周期である12時間のうち7時間の日照が得られるはずだったが、現在地では1時間半しか太陽光が当たらず、太陽電池パネルによる発電量がじゅうぶん確保できない。 1次バッテリーの電力が尽きるまでの時間との戦いの中、表面付近のガスや地表物質のデータ取得が休みなく行われた。不安定な機体がひっくり返るリスクを承知で行ったサンプル採取用ドリルの稼働や、太陽光