「仏教者の戦争協力と「不殺生戒」 河野太通師のコラムをめぐって」(http://togetter.com/li/41054)への反響の一部です。前リストと若干重複しますが、興味深い反響をまとめました。
佐藤哲朗(nāgita) @naagita 中外日報8月3日リレーコラム時感断想67回『不殺生戒の意味「自性霊妙」強く自覚を』臨済宗妙心寺派管長・河野太通を読んで考えた。曰く、「達磨大師の一心戒文は「自性霊妙」からはじまる。その第一に「自性霊妙、常住の法に於いて断滅の見を生ぜざるを名付けて不殺生戒と為す」とある。(続く) 2010-08-09 14:11:06 佐藤哲朗(nāgita) @naagita (河野太通 承前)十重禁戒はわれわれの心の本質が元来霊妙であることを前提としている。常住不変の真実の法において、それを曇らせるという誤りを犯さない。これが不殺生戒である。単に「殺してはいけない」というのは社会の倫理道徳だ。一方、仏教の立場では常住の法においては「殺せない」(続く) 2010-08-09 14:13:08 佐藤哲朗(nāgita) @naagita (河野太通 承前)のである
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。 からはじまる鴨長明『方丈記』はひろく知られている日本語の古典文学の随一だろう。この文章の出典が、東洋の聖書とも称される超有名な初期仏教経典、『法句経』の一節から取られているということをご存じだろうか? 私はこの説を佐竹昭広『萬葉集再読asin:4582352316』ではじめて知った。 万葉集再読 作者: 佐竹昭広出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 佐竹氏が校注を担当された岩波新日本古典文学大系『方丈記 徒然草asin:4002400395』では、「ユク河ノナガレハ、絶エズシテ、シカモモトノ水ニアラズ。」に次の註が添えられている。 往く川の流れは瞬時も留ることなく
3月6日に臨済宗の大本山の一つ、永源寺の道場で起きた事件(私は事故だと思う)について、ご存じの方も多かろう。 これについて、私はここで、あくまで個人的な思いを綴っておきたいと思う。 各メディアでは、「修行中の僧侶(雲水)が、酒に酔った上で口論となり、後輩の修行僧を縁側から突き落として死なせた」というゴシップ記事的な趣旨で、修行道場での傷害致死事件としてとりあげられた。 事件の後、ブログなどで本件をとりあげておられるものも散見した。 そこで多くは、臨済宗の修行道場の管理体制がどうとか、そういう疑問視を投げかけられている。 また、僧侶が不飮酒戒を犯していること自体を、猛烈に批判しているお方もおられる。よほどご自身は戒律を守ってご立派な方なんであろう。 しかし私はそんなところに問題の根底があるのだとは思わない。 じつは、私は個人的に以前からこの両者の修行僧を存じ上げていた。だからといって肩をもっ
Buddhism | 01:41 | 永源寺僧堂の飲酒障害致死事件をめぐって id:ajita さんが『永源寺飲酒障害致死事件・・無念!悲しさ、悔しさ、込み上げる怒り!』にコメントをくださり、更にエントリ『永源寺事件と不飲酒戒』まで立ててくださった。わたしとしてはこの事件には前エントリで記したように確かに怒りもあるのだがいささか気が滅入っていたのでとても有り難かったし励みになった。ajita さんのエントリにお礼のコメントをさせていただいたがここで改めて御礼申し上げる次第である。 また臨済宗の諸師方にはそれぞれの寺院の公式ブログ等では語るに語りにくい問題でもある。ネット上に少なくとも臨済宗の方とわかる発言はただ一つの例外を除いては見いだすことは出来なかった(2ちゃんねるには臨済宗系の板があるがそちらは確認していない)。その ajita さんのエントリへのコメントでわたしは『わたし自身過去は
いつも仏教史に関する圧倒的な知識を駆使したエントリを拝読させていただいているkumarinさんが、滋賀県東近江市の臨済宗永源寺派総本山「永源寺」で6日夜に起きた修行僧同士の飲酒障害致死事件について書かれている。 永源寺飲酒障害致死事件・・無念!悲しさ、悔しさ、込み上げる怒り!(くまりんが見てた!Part III) ご自身も日蓮宗寺院に生れ、臨済宗の僧籍を持たれているというkumarinさんのやるせない思いが伝わってくる記事だ。もしかしたら場違いかもしれない、という気持ちを抱きつつ、以下のようなコメントをした。 ajita 2009/03/12 02:17 こんにちは。 仏教徒とは基本的に、三宝に帰依して五戒を守ろうと努力する人々のことだと思います。 守れないことがあるのは当たり前ですが、いつでも懺悔しつつ、守ろうと努力することで、徐々に人格が向上していくと思います。 自分のエゴにあわせて法
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く