前回のエントリー:「なぜ女子大生は新聞を5つも購読しているのか」で、東京大学のi.school人間中心イノベーション・ワークショップ「新聞の未来をつくる」の第4回目「ダウンロード」の様子を紹介しましたが、そこであるチームがはまった罠について今回は書くことにします。 それは、記者やジャーナリストがインタビューから記事を書く過程、企業における上司と部下とのコミュニケーションでも発生します。聞いた話に、聞き手の解釈が入ることによって、ファクト(事実)が伝わらなかったり、ゆがめられたりして、その後の判断に影響するのです。よくあるパターンは中間管理職が話す方針がトップに直接確認すると違っていたというようなこと。事実と解釈を意識的に分けておかなければなりませんが、これは意外に難しいのです。 「事実と解釈を分けていますか?」と聞くと、多くの人は出来ていると言うのですが、実際に出来ている人は少ないのです。