- Source: CNN " data-fave-thumbnails="{"big": { "uri": "https://media.cnn.com/api/v1/images/stellar/prod/210201201250-mcconnell-marjorie-taylor-greene-split-for-vpx-use.jpg?q=x_0,y_0,h_619,w_1100,c_fill/h_540,w_960" }, "small": { "uri": "https://media.cnn.com/api/v1/images/stellar/prod/210201201250-mcconnell-marjorie-taylor-greene-split-for-vpx-use.jpg?q=x_0,y_0,h_619,w_1100,c_fill/h_540,w_960" }
生命現象の中で重要な働きをするタンパク質の設計図はDNAにありますが、直接DNAからタンパク質を合成することはできません。DNA上の情報は、いったんメッセンジャーRNA(mRNA)に転写され、翻訳という過程を経てアミノ酸がたくさん連なったタンパク質を合成します。この翻訳で重要な働きをするのがリボソームとトランスファーRNA(tRNA)です。 リボソームはmRNAをくわえ込み、 アミノ酸の運び屋であるtRNAは、その中でmRNAのコドンを認識します。 そして、リボソームの酵素作用によって隣り合ったアミノ酸がペプチド結合をし、ペプチド、さらにはタンパク質となります( 「リボソームの働き」参照) 。 リボソームは、数本のRNA分子と50種類ほどのタンパク質からなる巨大なRNA・タンパク複合体です。全体として大小2つの粒子に分かれ、それぞれ 50Sサブユニット、30Sサブユニットと呼ばれています(
RNAはDNAと同じ核酸で、ヌクレオチドと呼ばれるリン酸・塩基・糖から成る基本構造を持ち、ヌクレオチドが連なった構造(ポリヌクレオチド)をとります。RNAは、転写により一部のDNA配列を鋳型として合成されます。DNAとRNAの違いは3つあります。まず、一本鎖のポリヌクレオチドであることです。二番目は、糖の種類です。RNAの糖(リボース)は、酸素分子がDNAの糖(デオキシリボース)より一つ多いことです。三番目は塩基の種類です。DNAの塩基はA、T、G、Cですが、RNAはTのかわりにUになります。 RNAは、翻訳されるかどうかで大きく2種類に分けられます。翻訳を受けるRNAからは、タンパク質が合成されます。DNAからタンパク質をコードする配列をコピーして、タンパク質合成を担うリボソームまでDNAの遺伝情報を運ぶ役目を持つメッセンジャーRNA(mRNA)がこれに相当します。 一方、タンパク質をコ
2020年は、COVID-19のワクチン開発が盛んに行われ、新しい創薬モダリティであるメッセンジャーRNA(mRNA)医薬に注目が集まりました。通常の開発では数年かかると言われる感染症ワクチンの領域において、COVID-19の世界的なパンデミックという特殊な環境下ではありますが、ウイルスの同定から1年以内という極めて短い期間でmRNAワクチンの実用化が達成されました。この新しいモダリティについて、有用性や安全性などのメリットが示唆されたことから、今後の医薬品開発の世界を変えるゲームチェンジャーになるとmRNA医薬に対する関心が世界的に高まっています。 1.mRNA医薬とは あらゆる生物の遺伝情報は二重らせんを形成するDNAという遺伝物質に保存されています。生物を構成する全ての細胞で含まれているDNA分子のセット(「ゲノム」と呼ばれます)は基本的に変わりませんが、それぞれの細胞では異なるタン
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