シリア北部アレッポで内戦を取材していたジャーナリスト山本美香さん(45)が戦闘に巻き込まれて死亡した事件で、警視庁は26日、山本さんの遺体を司法解剖した。 山本さんには計9発の銃撃の痕があり、死因は首を撃たれたことによる頸髄(けいずい)損傷と判明した。同庁は、山本さんが銃撃を受けて逃げる際、振り返ったところを撃たれて死亡したとみて調べている。 発表では、山本さんは首のほか、両脚、右腰などに銃撃を受けた痕跡があり、体内には銃弾とみられる金属片5個が残っていた。致命傷となったのは首で、左後ろから右前に弾が貫通していたという。 同庁は、山本さんと同行していた独立系通信社ジャパンプレスの佐藤和孝代表(56)から、銃撃される直前の様子などを撮影したビデオテープや、山本さんの防弾チョッキなどの任意提出を受け、詳しい状況を調べている。